「景色をつくる植物達」一年草から樹木まで

「フローラルガーデンの庭仕事」H28年11月18日の内容です。次回は12月16日「コンテナで楽しむ小さな庭」鉢植えで育てる植物。
■ フローラルガーデンの庭仕事講座/毎月第3金曜日 10:00〜11:30
イギリスのガーデン本を読み解きながら庭目線の園芸基礎知識を学ぶ勉強会。
園芸と庭づくりの基礎を学ぶとともにフローラルガーデンの植物について説明します。
〈講師〉 ケイズガーデン 近藤かおり(フローラルガーデンよさみチーフガーデナー) 
〈定員〉70名 〈参加費〉 無料
*お申込みはフローラルガーデン事務局0566-29-4330またはinfo@garden-yosami.jpまで


イングリッシュガーデン秋の風景

「景色をつくる植物達」一年草から樹木まで

What is a plant ? 〜 植物って何? 〜
植物は私たちに似ています。私たちは血管を通って流れる血液を持っていて、彼らは葉脈を通って流れる樹液を持っています。それは栄養やその他の活性成分を運びます。植物はホルモンと神経系のシステムによって生かされていて、それによって彼ら自身を再生したり動かしたりすることができます。
by Alan Titchmarsh

1、植物のパーツ
①根
2種類の根があります。ひとつはあなたもよく見ることができる、ポットの中や地面に生えている大きい根(branching root)です。それらは地面にしっかりと自身をつなぎ止めるために持っています。もうひとつは顕微鏡でないと見えないくらい小さな根毛(root hair)です。毛根は太い根の周りに生えていて、水と一緒に栄養分を吸い上げます。植物は栄養の固まりを直接食べることはできません。水の中に溶けた栄養を葉から水分を蒸発させるシステムによって引き上げるようにして得ています。

②茎
固い茎は植物が転ばないようにしたり葉や花、実をそれらが働くのにちょうど良い位置に留めたりします。長期間生育する植物は表皮が固く木質化します。樹木はより頑丈な骨組みで大きさや重さに強い茎を持ちます。
茎には2つの特別な細胞があります。ひとつは「木質部(xylem)」で水や栄養素を葉や茎に運びます。もうひとつは「師部(phloem)」で、デンプンなど光合成によって作り出されたものを植物体内に運びます。これらは成長に使われる他、根に運ばれ蓄えられます。

③葉
葉は植物の発電所(powerhouse)です。葉の中の葉緑素を使って太陽光と大気中の二酸化炭素と根から吸い上げた水を化学反応(光合成)させ、デンプンなどを作り出します。デンプンは植物のパーツになったり、根などに蓄えられたりします。光合成により酸素も生み出されます。

④花と種
花は植物を再生するための方法です。花の中の雌しべから作られる種を含む果実は次世代を生み出します。花びらは受粉のための昆虫を呼び込むサインを出しています。種は光や水、栄養素が得られるより良い条件の場所で生きるため、親から離れてひとり立ちをします。

2、庭園材料としての植物
庭では用途に応じて植物を使い分けます。それぞれの性質を理解し、バランスよく配置することが庭づくりの第一歩です。

⑴ 樹木
茎が木質化し固くなり、数十年以上成長し続ける植物。

 ① 庭木(garden tree)
常緑高木、落葉高木。庭を形作る重要な植物。 建物と合わせて景観を作ります。基本的に一度植えたら移動しません。動線を考え、高さや幅を想定した上で配置し、ある程度の大きさになったら剪定して大きさを維持します。1本立ちはシンボルツリーや木陰作りに利用し、株立ちは自然風景的な景観作りに用います。
◎常緑高木(h1.5〜5m)・・・日陰を作る。目隠しをする。冬に存在感のある景色を作る。
オリーブ、常緑ヤマボウシ等
◎落葉高木(h1.5〜5m)・・・夏に日陰を作る。やんわりと目隠しをする。新緑や紅葉など季節感を楽しむ景色を作る。ジューンベリー、カツラ、ソロノキ等

 ② シュラブ(shrub)
常緑低木、落葉低木。景色に彩りを添える植物。高木と草花の間をつなぐ役割。葉や花が美しいものが多く季節感を出すのに役立ちます。根元から複数の枝が伸び、剪定や刈込みで形を整えやすいですが、手を入れないと大きくなり過ぎてしまうものもあります。
◎常緑庭木(h1.5〜5m)・・・葉色を楽しむ。 冬に存在感のある景色を作る。アオキ、斑入りマサキ、トキワマンサク、斑入りプリペット等
◎落葉庭木(h1.5〜5m)・・・花を楽しむ。 新緑や紅葉など季節感を楽しむ景色を作る。 アメリカテマリカンボク、カシワバアジサイ、バイカウツギ等

⑵ 多年草(perennial)
3年以上生育する植物。数年で枯れるものもあるのでさし木や種で増やすと良いでしょう。

 ① 常緑多年草(evergreen subshrub)
茎が木質化する小型の植物。日当りを好み、乾燥にも比較的強いものが多い。
◎耐寒性多年草/ラベンダー、ローズマリー、タイム等
◎半耐寒性多年草(耐寒ー4℃以上)/ゼラニウム、ペラルゴニウム等
◎非耐寒性多年草(耐寒0℃以上)/ハイビスカス等

 ② 落葉多年草、宿根草(perennial herbaceous plant)
秋に葉を落とします。草本性の宿根草は地上部が枯れ、根で冬越しし、春に再び成長し始める植物。基本的に耐寒性があります。夏の直射日光をさけた東向きの花壇や日陰に向く植物が多い。

⑶ 二年草(biennial herbaceous plant)
2年目に花を咲かせる植物。1年目で株を大きくし、2回目の冬越し後に花を咲かせます。大きな株になる存在感のある花壇材料。種をつけると株が枯れますが、比較的種で増やしやすい。ジギタリス、バーバスカム等。

⑷ 一年草(annual herbaceous plant)
1年間のうちに発芽、成長、開花、種の成熟、枯死のライフサイクルが完結します。種で増やします。日なた好きの植物が多い。原産地の気候に近い場所ではこぼれ種で増えますが、種をとって保管し、適切な時期に管理しながら種まきをする方が発芽率が良い。

 ① 春咲き一年草
9月のお彼岸前後に種をまき、12月までに定植。冬越ししながら株を育て春に花を咲かせる一年草。

 ② 夏〜秋咲き一年草
3月のお彼岸前後、霜が降りなくなった頃に種をまき、6月頃定植。夏〜秋にかけて花を咲かせます。霜が降りるまで楽しめます。大きく分けて高温多湿を好む熱帯性植物と高温乾燥を好む中南米原産の植物があります。原産地で多年草として生育するものの中には、霜よけすれば次の年も楽しめる植物もあります。

 ③ 冬咲き一年草
8月下旬から種をまき、10月上旬頃から咲き始める一年草。 本来は春咲き一年草の植物。早めに花を咲かせることで寒さで成長が遅くなる冬の間中、長く花を楽しめます。ビオラ、アリッサム、リナリア等。

⑸ つる植物
壁やパーゴラ、アーチなどに絡ませて景色を作ります。常緑性と落葉性があります。落葉性のものは通常冬に休眠のため葉を落としますが、夏に葉を落として休眠するものもあります。

〈参考文献〉
The Complete How to be a Gardener / Alan Titchmarsh


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