「種まきと春咲き一年草」種から育てる春の草花

フローラルガーデンの庭仕事」H28年9月16日の内容です。次回は10月21日「剪定と整枝」植物の気持ちに添った枝の切り方。
■ フローラルガーデンの庭仕事講座/毎月第3金曜日 10:00〜11:30
イギリスのガーデン本を読み解きながら庭目線の園芸基礎知識を学ぶ勉強会。
園芸と庭づくりの基礎を学ぶとともにフローラルガーデンの植物について説明します。
〈講師〉 ケイズガーデン 近藤かおり(フローラルガーデンよさみチーフガーデナー) 
〈定員〉70名 〈参加費〉 無料
*お申込みはフローラルガーデン事務局0566-29-4330またはinfo@garden-yosami.jpまで


リナム、スカビオサ、ニゲラ他

「種まきと春咲き一年草」種から育てる春の草花

What are seeds?
あなたが種について考える時、種は小さくて不思議なものだと感じるでしょう。それはちょうど鳥のたまごのように小さな命が入ったカプセル。彼らは春の光とコンディションを感じるまで眠っています。
by Alan Titchmarsh

1、種と発芽
種が発芽するために必要なのは空気と温度、そして湿り気です。栄養素を与える必要はありません。彼らは双葉を作る材料と根を形作る材料を種の中に持っています。しかし、それ以上大きくなるには周りからの栄養が必要となります。
自然界では種はチャンスを得なければ発芽しません。そして、決して多くの種が発芽出来るわけではありません。なぜなら良い場所に落ちるとは限らないからです。生きられるかは周りの環境で決まります。多くの植物の種は無駄に消えていきます。
しかし、ガーデンや家庭では注意深く環境を整え、無駄にせずに多くの種を発芽させることが出来ます。

2、発芽のためのゴールデンルール
発芽は種のファーストステージです。それは初めての茎、初めての根が出る時でもあります。種に合う種まきの仕方をすることは良い発芽を導くことになります。
目安として種の大きさと同じくらいの厚みの覆土をすることが基本です。

◎大きい種(えんどう豆等)
種をまく前に水に浸す必要があります。特にさやえんどうなど大きな豆は12時間水に浸す必要がありますが、それ以上長く浸し過ぎると空気が足りなくなり成長しません。

◎中くらいの種(フレンチマリーゴールド等)
リンゴの種からマスタードの種サイズまでは、土を入れたシードトレイやポットにまいた後、ちょうど種が隠れる程度に薄く覆土をします。決して深く穴を掘ってまいたり、厚めに覆土したりしないようにして下さい。

◎とても小さい種(ベゴニア等)
ホコリのようにとても小さい種は覆土をしません。水やりは種が流れないようにやさしく行います。乾いてしまうのを防ぐために透明なビニールシートで覆い、湿気を保つようにしましょう。

◎固い種(カンナ、スウィートピー等)
固い種は表面が分解しないと発芽が始まりません。種の表面にキズをつけ、覆いに穴をあけることで発芽を早めることが出来ます。しかし、これはリスクも伴います。覆いの中にある白い部分を傷つけず、表面を小さく削るようにすることが大切です。

◎寒さに合わせる処理が必要な種
いくつかの樹木、シュラブ(低木)、多くの山野草はとても寒い気候に出合う経験をするまで発芽しません。それらをまくのは秋です。通常一度冬を経験した後発芽しますが、いくつかの種類は発芽まで2、3年かかるものもあります。あきらめずに水分を保つようにしましょう。

◎湿地植物の種
湿地植物の種は湿り気を保った状態を維持することが必要です。種をまいたシードトレイやポットの下に深さ2.5cmの水を溜められる入れ物を置きます。土の表面まで水分が上がって来るようにしますが、湿地植物以外はこの方法をしないで下さい。水分が多すぎて酸素不足になります。

◎羽やしっぽがある種
羽やしっぽのある種は隣同士が重ならないようにまきます。砂利など重さのあるもので覆土し、風で飛ばされないようにします。

3、種まきに必要なもの
・清潔なポットやシードトレイ
・新しい種まき用培養土、またはマルチ培養土
・プラントラベルと鉛筆
・種
・粉ふるい
・ハスクチが細かいジョウロ
・ラップ、発芽用加温器(必要に応じて)

4、種まき後の管理とポット上げの注意点
・土の表面が乾かないように水やりに気をつけること
・発芽後2週間過ぎたら液肥で栄養分を補う(1週間に1度)
・ポット上げ時は根を切らないように移動すること
・ポット上げ時は茎ではなく葉を持って移動すること

5、春咲き一年草
春に花を咲かせる一年草の多くは耐寒性を持っています。秋に種から育て地に植え、冬になる前に十分に根を成長させた株は、春の花付きが多くなります。多少寒さに弱い種類でも秋に十分に育った株は冬越しする力を蓄えることが出来ます。庭に植える一年草は種から育てることで周りの環境に適応し、丈夫で健康的な株として長い期間花を楽しませてくれるようになるでしょう。

【植物の性質別表記】

HA〔Hardy Annual〕耐寒性一年草/マイナスの気温にも絶えられる一年草
HHA〔Half-Hardy Annual〕半耐寒性一年草/マイナス2、3℃程度までなら絶えられる一年草
HB〔Hardy Biennial〕耐寒性二年草/マイナスの気温にも絶えられる二年草
HP〔Hardy Perennial〕耐寒性多年草/ マイナスの気温にも絶えられる多年草
HHP〔Half-Hardy Perennial〕半耐寒性多年草/マイナス2、3℃程度までなら絶えられる多年草
HHP treat as HHA一年草扱いの多年草/多年草の仲間だが寒さに弱いか自然界で短命のため、毎年種から一年草のように育てるもの

〈参考文献〉
The Complete How to be a Gardener / Alan Titchmarh


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